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緩和ケア

緩和ケアの概念

WHO(世界保健機関)の緩和ケアの定義(2002年)では、「緩和ケア」とは、「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題・心理社会的問題・スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処(治療・処置)を行うことによって、 苦しみを予防し和らげることで、クオリティ・オブ・ライフを改善するアプローチである。」としています。
概略して説明すると、「緩和ケア」とは「生命に関わる病気を患われている患者家族を一人一人の幸せと生甲斐に導く“橋渡し”」のようなものです。
もう少し現実的に言うと、「緩和ケア」とは生命に関わる病気で苦しんでおられる患者家族(私的なもの)と医療・介護といった社会的資源(公的なもの)の間をとりもつ大切なものであり、人が人らしく生きるための医療・看護・福祉の実践を使命とします。「緩和ケア」を行うための医学的基礎の部分が「緩和医療」です。

緩和ケアの歴史

ホスピスケアとは、いのちの質を高める全人的ケアのことです。このホスピスケアは、19世紀のアイルランドおよびイギリスに発祥し、さらに1967年イギリス、ロンドン郊外のセント・クリストファー・ホスピスに発展、遅まきながら1981年に日本にも導入されました。
単なる延命医療ではなく、死と対峙し死を看取るホスピスケアが、世界に浸透しつつあります。ホスピスケアも緩和ケアも共通点は全人的ケアであるという点です。
では、この二つの違いはというと、全人的ケアを提供する期間の違いです。「ホスピスケア」は遠近にかかわらず死期が予測されるようになってから関与する全人的ケアであり、一方、「緩和ケア」は生命を脅かす疾患の早い段階から提供することを目的とした全人的ケアです。
2006年に熊本大学医学部附属病院においても緩和ケアチームの運営が始まり、医師・看護師・薬剤師・栄養士・医療ソーシャルワーカーといったメンバーで患者家族および主治医・病棟看護師のサポートを行っています。国家的にも2007年にがん対策基本法が施行され、がん対策推進基本計画が始まりました。
また、2010年に熊本大学医学部附属病院の東病棟(433床)が新築移転され、その一般病棟内(東病棟8階)に緩和ケア病床5床が新設され、麻酔科が中心となり各科と共同で運営しています。

緩和ケアチームの業務

がん病変からの肉体的な痛みや不快な諸症状を把握し、主治医・病棟看護師・緩和ケアチームで、その方にとって最も効果的な治療やケアの方法を検討します。
その結果に基づき、患者家族の苦痛を軽減し、残された人生の質を高めるための有効な診療を行います。同時に患者家族の精神的な不安・恐れなどをしっかり受け止め、安らかに過ごしていただけるよう援助します。

緩和ケアチーム特集 2011 

緩和ケアチーム・外来・病床のご案内

熊本大学医学部附属病院にご入院中の方であれば全診療科において、いつでも緩和ケアチームのサポートを得ることができます。詳しくは主治医または担当看護師にお問い合わせください。
また、緩和ケア外来(麻酔科外来と併設)を毎週月・水・金曜日(9:00~17:15)に開設しています。初診の方は、予約および医療機関等の情報提供書(紹介状)が必要です。
ご予約はTEL096-373-5978(総合案内)にご相談ください。詳しくは熊本大学医学部附属病院のホームページ(http://www.kuh.kumamoto-u.ac.jp/cmc/clinic/kanwa.html)からもご覧になれます。また、熊本大学医学部附属病院にご入院中の方であれば、優先的に緩和ケア病床をご利用できます(差額ベッド代が必要)。
詳しくは、主治医または当院がん相談支援室(TEL096-373-5676)あるいは麻酔科の吉武(TEL096-373-5275)までご相談ください。緩和ケア全般のみならず、がん医療に関する詳しいご相談があれば、熊本大学医学部附属病院がんセンター(がん相談支援室)TEL096-373-5676までお問い合わせください。

緩和ケア担当医(麻酔科医+他科医師7名)
緩和ケアチーム(緩和ケア病床担当):吉武 淳、一瀬 景輔
緩和ケアチーム(緩和ケア外来担当):洲崎 祥子

診療について

熊本大学医学部附属病院麻酔科

〒860-8556
熊本県熊本市中央区本荘1-1-1
麻酔科医局
TEL:096-373-5275
FAX:096-363-9697

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