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植村友美子先生、隈元泰輔先生の症例報告が、Journal of Anesthesia に online publish されました!

済生会熊本病院の植村由美子先生、隈元 泰輔 先生が執筆された症例報告が論文化されました!
(論文はこちらから → s00540-026-03772-2

本報告は、MICSによる心房中隔欠損症(ASD)手術中に発生した、左室ベントカテーテルによる左室穿孔という稀な合併症を扱った症例です。術中は循環動態に大きな変化を認めなかったものの、術野で異常出血を契機に穿孔が判明しました。経食道心エコー(TEE)による詳細な検討から、カテーテル先端が左室心尖部近傍に到達し、さらに僧帽弁腱索間を通過していたことが、穿孔発生に関与した可能性が示唆されています。

「日常的に行われる手技の中にも重大な合併症のリスクが潜んでいる」という重要なメッセージを含んだ報告であり、周術期管理の安全性向上に貢献する内容となっています。

今回の論文化は、日々の臨床で得られた気づきと、若手麻酔科医による学会発表を発展させた成果でもあります。今後も、こうした臨床経験を学術的に発信し共有していくことが、麻酔科医療全体の質向上につながることを期待しています。